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CSM(認定スクラムマスター)研修を受けてきました

こんにちは、ソリューション技術部の中島です。

1月の24日~26日の3日間、東京で開催されたCSM研修に参加してきました。
研修は基本的に実践がメインであり、、与えられた課題を参加者が解決していく中で、スクラムマスターとはどのような役割で、どのような考えを持つべきか、を学んでいく形です。
研修自体は今までの考え方を一変させられるような体験として、とても貴重なものだったと感じています。(研修中は精神的にかなり辛かったですが・・・)

今回はこの研修を通して学んだこと、研修の前後で自分がどのように変わったか、変わろうとしているか、そして、日々の業務の中でどのように実践していくかについてまとめたいと思います。

スクラムマスターとは

本題に入る前に、まずスクラムマスターについて簡単に説明します。

スクラムマスターとは、アジャイル開発手法のひとつであるスクラム開発における役割の1つです。
スクラムでは、プロダクトオーナー、チーム、スクラムマスターという3つの役割があり、
プロダクトオーナーがどのような製品をどのような優先度で作るべきかを決め、チームが製品を作ります。
スクラムマスターは、スクラムの理解と実践を推進し、チームの活動を評価し、改善し、プロジェクトをより円滑に進める役割を担います。

学んだこと

今回研修に参加する前に、スクラム開発は(参加はしていませんでしたが)私の参画プロジェクトの別チームで実践していたこともあり、スクラムスクラムマスターの役割についてはわかっているつもりでした。
ですが、実際に研修に参加してみて、自分の知識が表面的なものであったことを痛感しました。(まさに、わかったつもりに過ぎなかったわけです)

この研修を通じて最も身に着いたのは、知識や方法ではなく(もちろん知識も身に着きましたが)、スクラムマスターとしての心構えだと思っています。
ここですべては書ききれませんが、スクラムを実践するうえで重要だと感じたことを挙げてみます。

スクラムはプロジェクトの現状を把握するためのフレームワークである

スクラムはあくまでも現状を把握するためフレームワークであるということです。
そのため、スクラムを始めれば今までの課題が解決する(うまくいく)、という類のものではありません。
スクラムを実施することで課題が見えやすくなるので、発見した課題は個別に解消していかなくてはなりません。

スクラムは心理学と組織論に基づいている

チームの活動には再現性がある、それは人間の行動心理的にどうしようもないことである、という前提に基づき、 その再現性を仕組みによって解決するというのがスクラムのアプローチです。

そして、チーム中心型組織(Team Based Organization)という考え方に基づき、チームのメンバー1人1人が自ら判断できるようになる(自律的なチームになる)ことで、素早く開発を進めていくことを目指します。

スクラムマスターとして、課題を仕組みで解決すること、チームを自律的なチームにすることを実践していかなくてはなりません。

目的のない活動をしてはいけない、目的が最優先

チームの全ての活動には目的がなくてはならず、そして目的を達成するためにはやり方に拘る必要はない、ということも学びました。
スクラムマスターはチームの活動が目的に向かっているか、障害がないか、障害があれば取り除くということを常に考え、実践していくことが必要です。

改善しなくてはならない

研修2日目、議論が煮詰まり全く話がまとまらないまま1日が終わってしまったときに言われた言葉で、3日間を通じて最も刺さりました。
改善しなくてはならないというのが、スクラムマスターとして決して忘れてはいけない視点であると、
知識があっても実践できなければ意味がない、アクションを起こさなければ効果があるかないかもわからないのではないかと強く言われました。

改善していくためには、自分の長所は最大限に発揮し、短所は他の人に助けてもらい、仕組みで解決していく必要があるのです。

学んだことを活かすために

学習したことは実践しなければ意味がありません。

まだ1か月程度ではありますが、研修で学んだことをどのように活かしているかをまとめます。

すでに取り組んでいること

まず、私の現在の役割ですが、スクラムマスターよりもプロダクトオーナーに近いことをやっています。(ちなみに、スクラムは今のところ取り入れてはいません)
お客様から要件をヒアリングし、それを仕様に落とし込んでメンバーに伝え、完成したものを検証するのがメインの業務です。
さらに、チームリーダーとしてメンバーとの 1on1 やチーム全体の業務調整等、マネジメント業務も行っています。

そんな中で、この研修を通じて感じたことは、このチームを自律的なチームにするために何ができるか、ということです。

まずは自分のチームへの関わり方から変えていこうと考えました。
もともと強いリーダーシップでチームを引っ張るスタイルではなかったのですが、それでもメンバーに対して指示という形を取っていましたが、自律的なチームではメンバーが自ら判断しなければならないため、少しずつメンバーに判断を委ねたり、考えてもらう機会を増やし、考えること自体に慣れてもらうように心がけています。

また、チームの課題として、複数のプロダクトを抱えていて兼務となっているメンバーもいるため、そのようなメンバーのコンテキストスイッチをなるべく減らすために作業(要件)の優先度を調整し、1週間であまり作業の切り替えが発生しないようにしています。
そのために、今までタスク管理をプロジェクト(プロダクト)ごとに行っていたのを、一元管理できるようにタスクボードを作成したりしました。(これはまだ本格的には運用出来ていないですが)

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今後取り組もうとしていること

思考の言語化

弊社ではリモートワークにも理解があることから、常に全員が社内にいるとは限りません。
※参考)自由な働き方 - ForgeVision Engineer Blog

スクラムにおけるデイリースクラムのように毎日全員が参加するMTGを実施するのが難しいため、Slackを用いて共有を行っています。

デイリースクラムの重要性はCSM研修でも重点的に教えていただいており、15分で反省(過去のこと)を、15分で次の作戦(未来のこと)を考えるのが効果的とのことでした。
実際にそこまで時間をかけてはいなかったため、このSlackでの日次共有の際に、反省や改善について全員必ず書く、ということを提案しています。
思考の言語化により、「考えること」を当たり前にする、という狙いがありますが、これはまだチームの合意が取れているわけではありません。

チームで取り組む

まだメンバー各自が、課題を「個人のもの」と考えている部分があるように思い、「チームとして取り組む」意識が必要だと考えました。
その背景には、CSM研修で教わった「短所は助けてもらう必要がある、なぜ助けを求めないのか」という考え方があります。

これはまだどのように取り組めばよいのかモヤモヤしている状態ではありますが、まずは「助けを求める」ことに対する障害は何なのかを考え、取り除くことが重要だと考えています。

まとめ

CSM研修で学んだことの実践については、まだ十分な成果が出ているとは言い難いところではありますが、大事なことは継続だと考えています。
常に改善しなくてはならないという視点を忘れることなく、日々考えることが必要なのだと学びました。

スクラムマスターとして、スクラムをやっていてもいなくても、当たり前だと思っていることを疑い、どうしたらチームがよりよく働くことができるのか、より成果を上げることができるのかを常に考えることを継続していきます。