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DataKeeperを用いた高可用性ソリューションのご紹介

こんにちは。プラットフォームビジネス事業部の今田です。今回はSIOS社製品DataKeeperを用いたAzure上でのHAクラスター構成による高可用性ソリューションについてご紹介させて頂きます。

HAクラスター構成について

まず最初に今回紹介するソリューションの基本となるHAクラスター構成について簡単に説明したいと思います。このHAクラスターを提供する手段として主に共有ディスク型と非共有ディスク型の2つの方法があります。

共有ディスク型はHAクラスターを構成するサーバに対して物理的に共有ディスクを接続する方法です。オンプレミス環境での主流はこちらになります。構築に高コストな外部ストレージを必要としますが内蔵ディスクに負担をかけないため、高い処理能力を発揮します。
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非共有ディスク型はデータを2台のサーバ間でデータの複製による多重化を行う方法です。外部ストレージが使用できない環境でHAクラスター構成を採用する場合はこちらが選択されます。内蔵ディスクに負担がかかることで共有ディスク型に比べてパフォーマンスが低下しますが、外部ストレージが不要となるため低コストで導入できます。
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こうした特徴を持つHAクラスター構成ですが、クラウドサービス上に導入するためにはクラウドサービスから共有ストレージが提供されていなければなりません。しかし一般的なパブリッククラウドサービスでは共有ストレージが提供されていないという問題があります。

この問題を解決するのがDataKeeperです。

DataKeeperについて

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HAクラスターの問題を解決するSIOS社製品『DataKeeper』はリアルタイムデータレプリケーション機能を持ったソフトウェアです。DataKeeperの特徴としてWindows Server Failover Cluster(WSFC)と連携することでネットワークを介してレプリケートしたローカルディスクを共有ディスクとして扱うことができるという機能があります。この機能によりDataKeeperは柔軟な構成を持つ高可用性ソリューションを実現します。

DataKeeper独自の外部ストレージを必要としないHAクラスター構成を『SANLess Clusters』構成と言います。

SANLess Clusters構成について

『SANLess Clusters』構成は外部ストレージが不要でありローコストでの高可用性を実現します。そして物理、仮想、クラウドを問わず利用可能であるためオンプレミス環境からクラウドへのシステム移行・データ移行といった要望にも応えることができます。DataKeeperのデータレプリケーションとWSFCによる『SANLess Clusters』構成はMicrosoft Azure上で正式に動作認定されている唯一のHAクラスターソリューションです。 お客様にて、この高可用性ソリューション上にMicrosoft SQLServerなどのソフトウェアをインストールすることが可能です。

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SANLessClusters構成イメージ

フォージビジョンはDataKeeperによる『SANLess Clusters』構成のAzureへの導入を支援致します。

SANLess Clusters on Azure 導入支援サービス

フォージビジョンでは設計、構築、試験までを導入支援サービスとしてご提供致します。DataKeeperとWSFCそれぞれへの設計、構築と単体試験の実施。そして結合試験を行い、設計から試験までの間に作成した資料を全てお客様に納品させて頂きます。
※その他、追加のご要件につきましては別途御見積りとさせて頂きます。
※導入支援サービスはAzureクラウド上への導入を前提としております。

ご興味がおありの方、詳しくは下記のメールアドレスからご連絡下さい。
sios-lkdk@forgevision.com

皆様からのご連絡をお待ちしております。