こんにちは、VR事業部の三原です。
最近はAI関連の話題を多く目にしますがAIの進化が早く情報も多いため、なかなか追いきれない日々です。 そこで、時代に置いて行かれないようにAIを活用したプロジェクトを作成してみることにしました。
今回はUnityでChatGPTを活用したプロジェクトを作成しました。
作ったもの:医師の問診トレーニングシステム
医者の立場でAI患者(ChatGPT)に質問をし、患者が伝えてきた症状を元に質問を繰り返し病名を絞り込む問診シミュレータです。
※もちろん病名を特定するためには検査結果が必要になってきますが今回はあくまでもAI活用した事例として捉えてください。
UnityとChatGPTの基本的な連携はこちらのサイトを参考にさせて頂きました。 ChatGPT APIをUnityから動かす。|ねぎぽよし|note
事前調査①対象となる病名をあげてもらう
日本人が良くかかる病気を10個上げてもらいました。
事前調査②特定に必要な症状一覧をあげてもらう
私自身もどのような症状があり、どう質問すれば良いか分からないため予め答えとして症状を教えてもらいました。
プロンプトを設定
AIにどのように振舞ってもらいたいかを伝えるプロンプトをUnity側で設定します。
「今日はどうされました?」に対する回答をテストします。
試行錯誤が必要ということが良く分かりました。
プロンプトの指定は大事!
これで問診トレーニングシステムとしての基本の動きができるようになりました。
プレスリリースの文章も考えてもらう
上記の方法でシミュレータができました。もしこれをサービスとして公開するにはどのようなプレスリリースを出すと良いでしょうか?これもChatGPTに作成してもらいましょう!
以下はChatGPTが回答してくれたプレスリリース用の文章の例です。
【プレスリリース】
XXX株式会社のVRチームが医者の問診シミュレータプログラムを開発
XXX株式会社は、VRチームが開発した医者の問診シミュレータプログラムを発表しました。このプログラムは、AIが患者の症状をシミュレートすることで医師が問診の研修を行うことができる画期的な技術です。
医療現場では、問診は患者の病状を正確に把握するために非常に重要な役割を果たしていますが、実際の患者さんを使って研修を行うことは難しく、コストがかかるため、研修の機会が限られていました。
この問題を解決するために、XXX株式会社のVRチームが開発した問診シミュレータプログラムは、AIが患者の症状をシミュレートすることで、医師が問診の研修を効率的に行うことができるようになります。
さらに、このプログラムは、医療機関が提供する検査票と組み合わせることで、よりリアルなシミュレーションが可能になります。
今後、このプログラムを活用したい医療機関関係者からのお問い合わせをお待ちしております。お問い合わせは、以下の電話番号までお願いいたします。
【お問い合わせ先】
XXX株式会社 VRチーム
電話番号:xxx-xxx-xxx
最後に
今回は基本の動きを作るためチャット入力システムになっていますが、もし実際に運用する場合は音声入力や検査結果を表示させる機能を追加したいと思います。
またVRデバイスやHoloLens等のXRデバイスに移植し患者役も3Dモデルで表示することでより没入感が得られそうです。
ただし、実際の現場では、患者が的確な症状を回答してくれるわけでは無く、同じ症状でも別の病気なこともあるため、現場の意見を参考にしながら、もっとプロンプトは改良していく必要がありそうです。
もしこちらのシステムやChatGPTを活用したシステム・VRトレーニングシステムなどに興味を持った方はお気軽にご相談ください。