こんにちは。絶賛AWS猛勉強中の藤川です。
私事ですが、会社の皆様にご支援をいただきながら勉強に励んだ結果、AWSの勉強開始して7ヶ月でAWS認定試験9冠を達成することができました。
AWS認定試験の勉強方法等についても記事にしたいと思っていますが、ここではCloudWatchアラームのアップデートについて書かせていただければと思います。
正式な発表情報を見つけることができなかったため、おおよその日程となりますが、2022年春〜夏頃のアップデートにより、Amazon CloudWatchアラームの有効化/無効化の操作をCloudWatchコンソールからできるようになっていました。
皆さんもご存知の通り、CloudWatchアラームの有効化/無効化は、AWS CLIからの操作でしか切り替えができませんでしたが、この度のアップデートでCloudWatchアラームの有効化/無効化操作が"とても簡単に"なりました。ぜひご一読いただいて、日々の運用に役立てていただければと思います。
また、正式な発表と記載が確認できなかったため、CLI操作と同じ挙動のなるのかを検証してみたいと思います。
尚、2023/1/20時点では、AWS公式サイト上では、CloudWatchアラームの有効化/無効化は、AWS CLIの操作しか確認できませんでした。
アラームを無効または有効にするには、DisableAlarmActionsおよびEnableAlarmActions APIアクション、 または AWS CLIのdisable-alarm-actionsおよびenable-alarm-actionsコマンドを使用します。
- 方針
- CloudWatchコンソール用いた、CloudWatchアラームの有効化/無効化の操作について
- CloudWatchコンソールを用いた場合と、AWS CLI上でコマンドを使用した場合の設定値に差異がないかの検証
方針
- CloudWatchコンソール用いた、CloudWatchアラームの有効化/無効化の操作をご紹介します
- CloudWatchコンソールを用いた場合と、AWS CLI上でコマンドを使用した場合の設定値に差異がないかを確認します
CloudWatchコンソール用いた、CloudWatchアラームの有効化/無効化の操作について
CloudWatchアラーム「無効化」の操作方法
操作方法
- CloudWatchコンソールにて、無効化を実施したいアラームにチェックを入れます。
- アクションボタン > アラームのアクション - 新規 > 無効化を押下します。
- 「アクションを無効にしますか?」ダイアログが表示されますので、無効化ボタンを押下します。
動作確認
操作(無効化)前の状況
→アクション列にて、「アクションが有効になっています」と表示されています。
操作(無効化)後の状況
→アクション列にて、「アクションが無効になっています」と表示されました。
CloudWatchアラーム「有効化」の操作方法
操作方法
- CloudWatchコンソールにて、有効化を実施したいアラームにチェックを入れます。
- アクションボタン > アラームのアクション - 新規 > 有効化を押下します。
→ 有効化の場合、無効化のようにダイアログ画面は表示されません。
動作確認
操作(有効化)前の状況
→アクション列にて、「アクションが無効になっています」と表示されています。
操作(有効化)後の状況
→アクション列にて、「アクションが有効になっています」と表示されました。
CloudWatchコンソールを用いた場合と、AWS CLI上でコマンドを使用した場合の設定値に差異がないかの検証
検証方法
CLI上で、以下のコマンドで特定のアラームの状態を確認することができます。
aws cloudwatch describe-alarms --alarm-names <アラーム名>
上記のコマンドを用いて、
- AWS CLIのdisable-alarm-actions(無効化)およびenable-alarm-actions(有効化)コマンドを使用した場合
- CloudWatchコンソール用いてCloudWatchアラームの有効化/無効化の操作を実施した場合
の出力内容に差異がないことを確認してみます。
<参考>AWS CLI上でコマンドを使用した場合
AWS CLI上でCloudWatchアラームの有効化/無効化を実施する場合、それぞれ、以下のコマンドを使用します。
<CloudWatchアラームの有効化>
aws cloudwatch enable-alarm-actions --alarm-names <アラーム名>
<CloudWatchアラームの無効化>
aws cloudwatch disable-alarm-actions --alarm-names <アラーム名>
それぞれのコマンドを実行すると、以下のようになります。
<CloudWatchアラームの有効化>
※CloudWatchコンソールでの表示状況
<CloudWatchアラームの無効化> ※CloudWatchコンソールでの表示状況
設定値に差異がないかの検証結果
結果から申し上げますと、describe-alarmsコマンドから出力された情報の比較では、差異は見受けられませんでした。
このため、CloudWatchコンソールを用いた場合と、AWS CLI上でコマンドを使用した場合は、同じ結果となることが分かりました。
CloudWatchコンソールを用いた有効化
AWS CLIを用いた有効化(enable-alarm-actions)
CloudWatchコンソールを用いた無効化
AWS CLIを用いた無効化(disable-alarm-actions)
検証は以上となります。
これで安心して、尚且つ"とても簡単に"CloudWatchコンソールを用いたCloudWatchアラームの有効/無効操作を実施することができます。
運用管理サービスを提供されている会社様には、とても嬉しいアップデートかと思いますので、ぜひご活用いただければと思います。