こんにちは、ソリューション技術部 山口(@kinunori)です。
誰もが知っている『駅すぱあと』で有名なヴァル研究所さんへ会社見学に行ってきました。 と、最近見学に行ってきたような感じですが、見学自体は去年のことで、ブログ記事にするまで時間が空いてしまっていたのでした。
今回は、フォージビジョンとしての会社見学ではなく、私が運営に携わっている API Meetup のコア運営メンバーでの訪問となります。*1 その時の私のロールはインフラエンジニアなので、インフラエンジニア目線で見学していました。
ヴァル研究所さんは、エンジニア部門だけではなく、営業部門、そして総務までカンバンやスクラムを導入し、日々改善を重ねていることで知られておりますが、これらの取り組みを参考にしたい人たちで会社見学は予約が殺到していて最近では数か月待ちにもなるようです。我々API Meetupチームはタイミングが良かったのか、数か月待ちになる事はありませんでした!
さて、丸山さんに案内頂き見学開始です!
QAチーム
最初はQAチームを訪ねさせて頂くことに。 衝撃的だったのが、カラーラベルを使った各担当者の稼働状況の可視化。
各担当自身で自分の負荷状況をカラーラベルの色分けし、チーム内で自律的にリソース平準化をしているようです。
よくあるプロジェクトでは、プロジェクトマネージャが人的資源マネジメント計画を立て、要員マネジメント計画書から資源カレンダーに落とし、実行~監視コントロールプロセスを経て、リソース平準化を行う形になりますが、スクラムが目指すべきは自律型組織。*2
自分たちで行動規範を作って、効率化する点はまさに自律型組織であり、最初から衝撃を受けました。助け合いの精神とチーム愛ですね。
開発部
開発チームでは、新井さんにリリーストレインをご説明頂きました。新井さんとは、re:invent 2016のジャパンラウンジでお会いして以来でした。
この頃は不勉強で知らなかった言葉ですが、リリーストレインという技法を使って、月ごとのマイルストーンを掲示し、各チームが今何にフォーカスしているのか、定期的に各チームが集まって確認しているようです。
振り返りの結果も掲示してあって、意識しながらチーム間の活動を可視化していること、(全体を通して)キャラクターのシールなども用いて、楽しみながら進めている様子が感じ取れました。
インフラチーム
インフラチームは不在でヒアリング出来ませんでしたが、もちろんカンバンは取り入れてました。
個人的にインフラチームの話は聞きたかったな、残念です。
ビジネスデベロップメント部
次は、RODEM を開発しているビジネスデベロップメント部を訪問。 RODEMは、"ビジネスマンを「めんどくさい」から解放する" をキーワードに、あの煩わしい交通費清算からビジネスマンを解放してくれるサービスです。 Googleカレンダーなどと連携し、訪問先への交通費を自動的に算出してくれます。もちろん、乗り換え情報も一緒に表示してくれます。 月末に自分のカレンダーから訪問先を見て、1件1件交通費を調べて清算所に記載するという、あの手間が不要になるなんてすばらしい! 2週間も無料トライアルも用意されているようですので、興味ある方が是非ためしてみて下さい。
さて、RODEMの宣伝はお約束として、開発はニアショアも採用しているとのこと。 ニアショアのチームとの連携を伺ったところ、アナログのタスクボードとは別に、Backlogを併用しているようでした。 また、マインドフローも張り出していて、購買に至るまでのプロセスを改善している様子もご説明いただきました。
API Technology部
最後は、丸山さんが所属するAPI Technology部を訪問です。 かの有名なXFDベーダー卿が奉られているところです。
AWSの各サービスを用いた構成図などが罹れていたので写真撮影はしていないですが、スペースの有効活用のためか窓にも貼り付け可能なホワイトボードが設置されていました。 API Meetupチームとしては、書いてあるキーワードとか、サービス名称などから、API Technology部が一番身近だったと思います。
見学を受けて
見学からだいぶ時間が経ってしまいましたが、せっかくなので時間が経ってからでなければ書けない事を書いてみます。
自社での導入
ヴァル研究所さんの取り組みに感銘を受けた私は、弊社でも取り入れるべきと考え、タスクボードをはじめとしたアナログな可視化を導入しました。 導入してから一番のメリットは、コミュニケーションの増加です。デイリーミーティング以外にもタスクボードの前でメンバー同士が話をする機会が多くなりました。 共通の課題をメンバー間で会話し解決方法を共有したり、KPTのTRYを掲示し常に意識することをチームが能動的に実施しています。
プロジェクト全体で価値最大化
その後、プロジェクトの価値を最大化するため、インフラエンジニアにも開発チームの文化を取り入れるべきと考え、インフラチームにもタスクボードを取り入れる事にしました。 最終的な目的はインフラエンジニアが価値提供の妨げにならない事です。その為にも、開発チームと同じくタスクボードやKPTを取り入れ、デイリーミーティングも開発チームを共同で行い、課題把握と改善へ向けた取り組みを進められるようにしています。*3
自社の取り組みを全て紹介して下さり、新しい気づきと刺激を頂けたヴァル研究所さんに感謝です。 そして、会社見学の調整から各部を長時間丁寧にご案内頂いた丸山さん、ありがとうございました!