もうデスマーチはしない!ローコードで始める高速開発
こんにちは、ソリューション技術部の山崎です。
今回はWebアプリ、Mobileアプリがサクッと作れちゃう、ローコードプラットフォームOutSystemsを紹介いたします。
この記事について
ポルトガル発のローコードプラットフォーム、OutSystemsの紹介記事です。
この記事は以下の人を対象にしています。
- OutSystemsを知らない人
- 部内方針で「高速開発だ!」っと根拠のない謎のスローガンを作られて、結局残業ばかりさせられてる人
- 高速開発が胡散臭いと思っている人
- 定時に帰りたい人
- もうデスマーチはしない!ローコードで始める高速開発
- この記事について
- 内容に入る前に....
- はじめに
- OutSystemsって何ですか?
- OutSyusystemsを勧める5つの理由
- OutSystemsの導入企業
- OutSystemsに頑張ってほしい3つのこと
- すぐに始められるOutSystems
- さあ始めてみよう!
内容に入る前に....
OutSystemsで1テーブルの管理画面を作りました。(scaffoldで高速開発)
このスピード感を皆様に伝えたいです!!
データが入ったエクセルファイル1つだけで作れます!
[OutSystems]scaffoldで検索、登録編集画面を3分ぐらいで作ってみた
はじめに
高速開発...って胡散臭くないですか?
「高速開発」...よく聞く言葉ですが、いつ聞いても胡散臭い言葉ですね。
上司、部署方針で無理やりツールや手法を取り入れますが結局うまくいかず、残業ベースで納期に間に合わせる小人さんみたいな高速開発は結構あると思います。
なかなか良い感じの「高速開発」見つけました!
胡散臭いといいながらも最近試したサービスがかなりいい感じでしたので、みなさんに紹介したいです!
ポルトガル発のローコードプラットフォームOutSystemsです。
設計からデプロイ、運用までくっついたサービス だと思ってもらって問題ないと思います。
国内、海外の大企業の導入が増えている!
後ほど導入事例で説明しますが、海外の、特に大企業での導入が増えています。
いろいろ理由はあると思いますが、主に下記の理由があると思います。
- 開発期間短縮
- 開発環境から本番環境までの一元管理
- メンテナンス性
OutSystemsについて初心者ながら調べて試しまくってみた
そんなOutSystemsについて調べて試しまくった結果をまとめてみました。
※実はツールを試すのは無料なんです!
OutSystemsについて知らない人、高速開発を胡散臭いと思ってる人にもぜひ読んでもらいたいです!
OutSystemsって何ですか?
www.outsystems.com
コードをあまり書かずに開発するツールです。(ローコードプラットフォーム)
コードを書かないとは、モデルと言われる設計書 をGUIで作成するだけで、あとは自動でコード生成してくれます。
実はこれ、個人環境なら無料で始められます!
開発だけなら特に大きな制限もなく、公開もできるのでぜひ試してみてください。
OutSyusystemsを勧める5つの理由
(1). 設計書以外は作らない
OutSystemsでの開発の流れをざっくり説明します。
OutSystemsではモデルと言われる設計書 を作るだけと言いましたが、実際の開発の流れはこんな感じです。
① DB設計(モデル作成)
② 画面設計(モデル作成)
③ ロジック設計(モデル作成)
④ ポチる(デプロイまでは公開ボタンを押すだけ!)
⑤ 自動コード生成
⑥ 完成!
見たとおり、開発部分がごっそり無くなっています。
これが早い理由です。
また、自動コード生成と書きましたが、言語を選んで生成することが可能 です! (Java/.NETのどちらか)
※DBも SQL Server / Oracle / MySQLを選んで設定することができます。
(2). 変更要求に強い
OutSystemsはモデルという設計書を作成するだけで開発することができます。
つまり変更要求があった場合に、DB、モジュールを触らずに設計書(モデル)を変更するだけで修正が完了します。
いちいちソースの修正、レグレッションテストなどをする必要がなく、設計書レベルの作業をGUIでいじるだけで開発までが完了します!
これが変更に強い理由です。
(3). 外部連携にも強い
OutSystemsは外部の連携に強い機能を持っています。
外部DBへの接続や、APIなどの連携もできます。
つまり、開発を全てOutSystemsで作らなくても良いんです!
一部のシステムの刷新、コアのDBを残した移行作業などを行うことができます。
まだ調査中ですが、外部の連携についてはかなり強いので汎用性が広がります。
(4). オンプレミスにも対応
基本クラウドサービスのOutSystemsはオンプレミスにも対応しているようです。
社内ネットワークのみのシステムなどにも対応出来ます。
(5). 豊富な管理機能
OutSystemsはこのサービスだけで、開発からリリース、保守までをすべて行うことができるため、管理者用の機能も充実しています。
主なもので下記のような機能があります。
- バージョン管理
- 開発環境から本番環境までのデプロイ
- モニタリング、パフォーマンス分析
ここでは詳しく説明しませんが、このあたりの機能についても記事にしたいと思います。
TIPS OutSystemsの市場での立ち位置
Forrester Research 社(米国の独立系リサーチ会社)の調査にて、ローコード開発においてOutSystemsが市場のリーダーを獲得していることがわかります。
これから日本でもOutSystemsの利用がどんどん増えるかもしれませんね。
OutSystemsの導入企業
本家を見ると海外の会社ばかりですが、日本でも知っているところだとAXA社様(保険)やLogitech社様(電気機器)があげられます。
その他にも大手の金融、IT、食品、政府、保険、物流、製造業などで活用されています。
以下リンクにてご確認下さい。
国内導入事例はまだ多くはないですが、OutSystems パートナーのbluememeさんが国内導入事例についてわかりやすくまとめています。
以下リンクにてご確認下さい。
国内導入事例 | OutSystems(日本)
OutSystemsに頑張ってほしい3つのこと
誉めてばかりなのもアレなので、私がOutSystemsにこれから頑張ってほしいことを書いときます。
(1). 年間ライセンスが高い
OutSystemsは年間のライセンス料金制なので毎年料金が発生します。
値段もそこそこなので、多めのユーザのシステムでないとまだ使いにくいですね。
https://it.impressbm.co.jp/articles/-/12609
(2). 日本語がない
ツール、ドキュメント、コミュニティサイトなど基本日本語対応しているところが少ないです。
私を含めて日本人は英語に対してのアレルギーを持ってる人がいますよね...
ちなみにOutSystemsの日本支社に問い合わせたところ、ドキュメントの日本語化は順次進めていく予定だそうです。(よろしくお願いします!)
(3). 国内コミュニティがない
OutSystemsのパートナー会社様の説明会やハンズオンは国内でも行われています。
しかし、ユーザ会のようなコミュニティはまだ日本にないので、細かいところなどを話せる友達ができないです。
もう自分で作ろうかなぁと思っているので、賛同される方は下記までメール下さい。
※そこそこ人数集まったら本気出す。
山崎(takashi.yamazaki@forgevision.com)
※2018/09/05追記
OutSystems様が主催のミートアップがありました!
「コミュニティはまだ日本にない」なんて言ってごめんなさい・・・
その他でもOutSystems様の主催のユーザ会などは定期的には開かれているとのことですが、まだユーザー主導のコミュニティ/イベントは無いようです。
引き続きユーザ主導のコミュニティは作っていこうかと思いますので、やる気がある方がいればご連絡くださいませ。
教えてくれた方!ありがとうございます!
すぐに始められるOutSystems
OutSystemsは個人環境が無料です!
下記から登録してすぐダウンロードできます。
- トライアル期間がないのでずっと使えます!
- 最大2GBなので結構使い倒せます。
- 公開可能、簡単にアプリを作って公開できます!
私はこの無料枠で遊んだり学習してますが、結構使い倒せます。
例えば。ちょっとしたAPIテストのモック画面などもすぐに作れます。
さあ始めてみよう!
そんなOutSystemsをぜひ皆さん使ってみて欲しいです!
冒頭で見せた動画のような高速開発をぜひ体感していただきたいです。
次の記事で「QA管理システム」を作成する手順を紹介しています。 (毎週更新する予定です!定期的にチェックしてもらえると喜びます!)
実際にインストールして一緒に試してみましょう!