こんにちは、VR事業部の石井です。
先日、VR専門メディア「Mogura VR」でおなじみの株式会社Mogura様の企画で新型ヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)の「Valve Index」を体験してきました。
実際に触ってみた感想をまとめます。
概要
Valve Indexは2019年6月末にValve社から発売されたHMDです。
HMD、コントローラーともに6DoFです。
価格はHMD(1個)、コントローラー(両手)、ベースステーション(2個)がまとまったフルセットで999ドルとなっており、同じ構成のVive Proスターターセットよりも安いです。
しかし、日本から公式通販のページを開くと「Not Available In Your Country」と表示され購入することができません。
2019年11月22日追記
そのため、2019年8月現在日本で使用するには個人輸入をするしかありません。
11月22日から日本でもWeb通販とPCショップの店頭販売で注文できるようになりました。
公式Web通販ページはこちら
・ Steam
・ Degica FAN
ヘッドセット
前方の左右に1つずつカメラがあります。このカメラで現在位置を推定しているわけではなく、パススルー用の映像を取得するためのカメラのようです。
パススルー映像はSteamVR > カメラ > ルームビューカメラモードで変更可能です。
前のカバーを外すとUSB 3 Type-Aのポートと外付けデバイスを装着するのに適している窪みがあります。
底部には電源ボタンとIPD(瞳孔間距離)調整用のスライダーがあります。
電源ボタンが付いているHMDは珍しいので、誤って押さないようにしましょう。
顔に触れるカバーはマグネット式で簡単に着脱できます。
実際に被るとViveと同じくらいの重さを感じます。
また、頭に固定するときはVive Proと同じように後頭部のダイヤルで締めていきますが、Indexコントローラーを持っていると干渉してしまいダイヤルを操作し辛いです。
画質に関してはVive Proと同じ程度に感じました。視野角も広めで網目感もありませんでした。
コントローラー
なんといっても特徴的なのがコントローラーです。
空間を自由に動かせるのはもちろんのこと、ViveコントローラーやOculus Touchにあるような人差し指のトリガー、親指のボタン、親指のスライダー、親指のスティックが付いています。
さらに他のコントローラーにない機能として中指、薬指、小指が当たる部分にセンサーありそれぞれの指の曲げ具合がわかります。
また、そのセンサー部分では圧力がわかるため、握った状態でさらに力を入れたことも認識できます。
今までのコントローラーはストラップを手首に通して落下防止をしていましたが、ValveIndexのコントローラーは手の甲を挟み固定する仕組みがあります。
このおかげでグー・チョキ・パーなどをボタン割り当てではなく手の動きをそのまま再現出来るようになっています。
しかし、コントローラーのサイズが大きく、手の小さい人は操作が難しいです。
また、中指、薬指、小指のガイドがないため適切な指の置き場がわかりにくいです。
例えば現実では中指と人差し指を立ててピースサインをしても、VR内では薬指まで一緒に立てていると認識されてしまうことがありました。
オーディオ
一見するとVive Proのヘッドホンに似ていますが、耳に接触しない位置に置くかたちになります。
非接触型のオーディオといえばOculus QuestやVive Focusなどにも搭載されていますが、耳の穴に真っ直ぐに音が届くためか音質や立体感はとても良いと感じました。
その他
SteamVRアプリではIndex用の画像が表示されます。
Indexの梱包箱と説明書です。
説明書は各言語で別々の冊子になっており、日本語の冊子(画像中央の紫色の冊子)もあります。
総合評価
今までのPC接続タイプのHMDと比べてとても良いものでした。
コントローラーが大きくて扱いづらい面がありますが、指の認識がハンドコントローラーでできる恩恵は大きいと思います。
技適は通っているようなので早く日本で買えるようにしてほしいです!