こんにちは、クラウドインテグレーション事業部の関根です。
ForgeVision Advent Calendar も 22 日目、最終コーナーを曲がりました。
21日目の記事はこちら。
そんな中、私が投稿するのは リザーブドインスタンス (RI) が適用されているか確認する方法です。
2019年に Savings Plans がリリースされて、EC2 を RI で購入される方は少なくなっているかと思いますが、RDS や CloudFront などは RI を利用しますので決して枯れた情報ではないはず...です!
リザーブドインスタンス (RI) とは
RI は端的に記載すると、AWS の一般的な利用方法であるオンデマンド (時間課金) ではなく、先に予約 (リザーブ) して安く利用するための仕組みです。
15時間/日以上利用する場合は、リザーブドインスタンスの購入を検討されるべきです。
RI をもっと詳しく知りたい方は
RI の詳細な説明につきましては、(ずいぶん前の話になりますが) JAWS-UG 初心者支部で登壇された佐藤さんのセッションが非常に分かりやすかったので紹介させていただきます。
JAWS-UG初心者支部 リザーブドインスタンス買ってみた https://www.slideshare.net/ssuser5c821a/jawsug-150367880
RI を購入した後の請求
佐藤さんのスライドにも記載されているように、RI は購入後にオンデマンドインスタンスに手動で適用する必要はありません。
条件に合致したインスタンスが起動すると自動的に適用されてオンデマンド課金が止まります。
RI の適用状況
RI の画面は AWS マネジメントコンソールを開き、EC2 コンソールからリザーブドインスタンスとリンクをたどり開きます。
この画面では RI の購入状況は確認できますが、インスタンスに適用されているかどうかは確認が出来ません。
適用状況を確認するためには、請求ダッシュボードへのアクセスが必要です。
※ Billing のポリシーがアタッチされた IAM ユーザーが必要です。
請求ダッシュボード
マイ請求ダッシュボードを開き、詳細から「Elastic Compute Cloud」を展開します。
リザーブドインスタンスを購入していると、「Amazon Elastic Compute Cloud running Linux/UNIX Reserved Instances」の項目が表示されます。
- hourly fee per
月に適用できるリザーブドインスタンスの時間を表しています。 - reserved instance applied
月初から現在までリザーブドインスタンスが適用された時間を表しています。
例えば、
1月、3月、5月、7月、9月、10月、12月 は 31 日のため、744.000 Hrs/インスタンス となります。
4月、6月、9月、11月 は 30 日のため、720.000 Hrs/インスタンス となります。
2月は 696.000 Hrs/インスタンス となります。(うるう年ではない)
全ての適用が確認できるのは月が変わってから
つまり、月が変わり利用料が確定した時点で、上記 2 つの値が同じになっていたらリザーブドインスタンスが無駄なく適用されたということになります。
RI が適用されていないケース
以下は RI が適用されていないケースです。こちらは、t3.small の RI を 2 つ購入したにも関わらず、1 台が t3.micro で起動してしまったため、月のうち 2 時間弱しか利用されなかったケースです。
USD 0.0 per Linux/UNIX (Amazon VPC), t3.small reserved instance applied, t3.micro instance used1.806 Hrs$0.00 USD 0.0 per Linux/UNIX (Amazon VPC), t3.small reserved instance applied, t3.small instance used719.097 Hrs$0.00
以上、簡単ですが RI の適用状況を確認する方法でした。
もうすぐクリスマスですね! 寒波が到来していて、場所によってはホワイトクリスマスが楽しめそうです。 それでは。