こんにちわ、クラウドインテグレーション事業部 山口です。
ForgeVision Advent Calendar 13日目の記事です。
JAWS SONIC / MIGNIGHT JAWS 2020配信振り返り記事です。このシリーズも今回でラストとなります。
JAWS SONICとは?という説明はこちらをご覧下さい。
- 今回はイベント当日をまとめていきます
- 当日の配信班担当分け
- シフトを組んで配信を行う
- イレギュラー対応には心構えをしておく
- Amazon IVS + AWS Elemental MediaLiveで27時間連続配信達成
- 動画アーカイブとYouTube公開
- 反省とまとめ
今回はイベント当日をまとめていきます
ざっくりとした内容はこちら。
- 当日の配信班担当分け
- シフトを組んで配信を行う
- イレギュラー対応には心構えをしておく
- Amazon IVS + AWS Elemental MediaLiveで27時間連続配信達成
- 動画アーカイブとYouTube公開
- 反省とまとめ
では、1つずつ書いていこうと思います。
当日の配信班担当分け
JAWS SONIC 2020 の配信班は、リモート3人+ オフライン3人+緊急時サポート1人 の構成でチームを組んでいます。
・リモート3人の担当内訳 ・OBSオペレーション担当:2名 ・登壇者誘導:1名 ・オフライン3人の担当内訳 ・OBSオペレーション担当:全員で交代 ・登壇者誘導:2名で交代 ・上記以外に配信状態のチェックは配信班全員で行います。
共通の配信環境が必要となるため、Amazon WorkSpaces上にOBSをセットアップし、配信環境を用意する形としました。全員各自の端末から配信用のWorkSpacesにログインしてオペレーションを行います。
私はオフライン3人のうちの1人でしたが、やはりオフラインはコミュニケーションが取りやすく、オペレーションをスムースに進めることができました。
成熟していない配信チームは、できるだけオフラインの方がトラブルなく進められる可能性が高いです。密を避けるということを考えると、2〜3名のオフラインチームを複数構成することがベストなのではないかと思います。
また、24時間配信という環境下ではオフラインで顔を見ながら作業することが、テンションやモチベーションを保ち続ける大きな要因になったのではないかと考えています。なぜなら、配信中はリモートで常時音声で会話することが難しいためです。オフラインではセッション配信中はマイクをミュートにしていますので、会話しながら対応することが可能です。
シフトを組んで配信を行う
JAWS SONIC 2020は、24時間連続配信(当日の準備を含めると27時間連続配信)を行います。シフトを構成し、休憩時間の確保を行うことが必要です。1シフト2〜3名でおおよそ6時間交代でシフトを構成しました。
8時間などの配信の場合も、シフトは組んで体制のバックアップが効くようにチーム編成をした方が良いですね。
なお、当日は配信を行うにつれテンションが上り元気な状態が継続して、オフラインチームはシフト通りではなく、ほとんど画面の前で何かしらの作業をしていました。
イレギュラー対応には心構えをしておく
何事もトラブルや予定変更をゼロにすることは不可能です。結果的にゼロであったとしても、それは結果論でしかなく、トラブルに備えておくことが必要です。
トラブルとして下記のようなことが考えられます。
- スピーカーが来ない、連絡がとれない
- 配信用のコンテンツが揃わない
- 尺が延びてしまう(セッションオーバータイム)
- サービス障害などで配信が停止する
いずれのケースもJAWS SONIC 2020 では、発生した時にどうするかという打ち合わせ、対策を用意していました。
皆さんも経験があるかも知れませんが、トラブルへの備えがあるときはトラブル自体が起こらず、大丈夫だろうと備えていなかった時に限ってトラブルが起こるという経験があったため、お守り代わりに対策を用意していたという個人的な背景もあります。
Amazon IVS + AWS Elemental MediaLiveで27時間連続配信達成
JAWS SONIC 2020 の配信結果はこちらです。
・スピーカー当日欠席: ゼロ ・タイムテーブルとのギャップ: オンタイム ・オペレーショントラブル: ゼロ ・配信トラブル: ゼロ ・体調不良者: ゼロ
全てオンタイムで映像トラブル・音声トラブルもなく、配信を行うことができました。問題なく配信を行えたのは、配信班だけの力ではなく、JAWS SONIC 2020 & MIDNIGHT JAWS 2020に関わった皆様のおかげです。
あらためて、スピーカーの皆様、Web班、マーケ班、動画作成班そして、視聴下さった皆様ありがとうございました。
Amazon IVSのコンソールでは26時間以上連続配信できている様子が確認できます。このあと、イベント本編終了後の懇親会案内を止めるまで26時間45分問題なく配信されていました。
動画アーカイブとYouTube公開
JAWS SONIC 2020 & MIDNIGHT JAWS 2020の様子は一部を除くYouTubeチャンネルでアーカイブ公開しています。
アーカイブは Elemental MediaLive のアーカイブ機能を利用し、600秒間隔でtsファイルとしてS3に出力する形を採用しました。
アーカイブ公開は600秒ごとに分かれた24時間分のtsファイルを変換して編集し、セッションごとにYouTubeに登録するという気の遠い作業です。
この作業は、配信班の1人でもある、北海道テレビ放送の三浦さんが対応してくれました。めちゃくちゃ大変だったと思います。ありがとうございました。
反省とまとめ
最後に配信班の取り組みとして、良かったこと、こうすればよかったこと、をまとめておきます。
・登壇者の誘導は分岐を設けず、ストレートにする ・手順書、オペレーションガイドは必須 ・登壇者向けリハ、オペレーションリハも必須 ・視聴者向けのテスト環境を用意するべきだった ・切り替え時間は3分が限界(視聴側を考えると3分がベスト) ・ロケーションが一緒だとめちゃくちゃ楽 ・24時間配信は8〜10名くらいの体制が必要(今回は6名)
コミュニティ放送部で登壇した際の資料にもありますので是非こちらもご覧ください。
JAWS SONIC 2020 & MIDNIGHT JAWS 2020 は24時間という長さこそ大変でしたが、参加したことで得られたものはそれ以上でした。やっぱり祭りは外で見るより、中にいた方が最高に楽しいです。
配信自体はサービスを使うことで求められる専門知識も少なくなっています。ZoomやStreamYardなどのサービスを使うことで誰でも気軽に配信ができます。
ただ、オンラインイベントの場合、単なる配信だけではなく事前準備やイベントを上手く進めるための工夫が必要となります。振り返り記事は配信班として事前準備やイベントを上手く進めるために必要だったことにフォーカスして書いています。
この振り返り記事がオンラインイベント配信に関わる皆さんの役に立てれば嬉しいです。