はじめに
みなさん、こんばんは！
フォージビジョン 北原 雅人(Kitahara Masato)です。
肌寒いですが、皆さんお体に気をつけて下さいね。
自分も末端冷え性なんですが、最近は首を温めるグッズを買って凌いでいます。
本記事はAWS Community Builder Advent Calendar 2023 15日目の記事になります。
Amazon WorkSpaces シリーズ 第6弾でもある本記事では
「Amazon WorkSpaces と私、2023年アップデート、Amazon WorkSpaces Thin Client について」じっくりお届けします！
過去のシリーズについては以下をご参照下さい。
techblog.forgevision.com
Amazon WorkSpacesと私について
これまでの歴史をかいつまんでお話しますと、Amazon WorkSpaces は自分自身、以前から好きと公表しているAWSサービスです。
当時2020年初頭コロナ禍で需要が増えたAWSが提供しているVDI（Virtual Desktop Infrastructure）サービスで、実際に業務でも利用することが多く、JAWS-UG千葉支部がオンラインにシフトした際の記念すべき第１回（2020年5月8日開催）でもテーマとして挙げさせていただいていました。
JAWS-UG千葉支部 オンライン #1 Amazon WorkSpaces 勉強会 (2020/05/08 18:30〜)
各JAWSやAWSの勉強会でも取り上げさせていただくことが多く、2020年から2023年現在において、以下のような勉強会、ハンズオン、登壇の機会をいただき、Amazon WorkSpaces をテーマで５回登壇させていただきました。
- 2020年5月8日：JAWS-UG千葉支部 オンライン #1 Amazon WorkSpaces 勉強会
- 2020年6月10日：JAWS-UG千葉支部オンライン#4金沢・初心者支部合同Amazon WorkSpacesハンズオン
- 2021年1月22日：JAWS-UG千葉支部オンライン#9 AWS re:Invent 2020 re:Cap＆LT大会
- 2022年2月2日：JAWS-UG 初心者支部#43 AWS Builders Online Series recap1
- 2022年11月24日：2022年のAWSのアップデートを振り返ろう〜Season４〜(AWS主催イベント)
また、過去に行われた大規模配信イベントであるJAWS SONIC 2020 & MIDNIGHT JAWS 2020やJAWS PANKRATION 2021、JAWS DAYSなどでも配信基盤としてAmazon WorkSpaces が使われており、２４時間配信でも無停止、無事故がなく、配信が出来た実績があることから、とても安定しており、優秀なサービスであることは間違いありません。
2023年 Amazon WorkSpaces アップデートサマリ
確認した限りでは以下のように１８個アップデートがありました。
※個人的に注目すべきところは青字、赤字にしています
1. 2023/02/14 Workspot が Amazon WorkSpaces Core を搭載したクラウド PC をリリース
2. 2023/03/21 AWS で Windows 11 ライセンスを Amazon WorkSpaces に持ち込めるようになる
3. 2023/04/06 Amazon WorkSpaces Core が Microsoft Office 2019 Professional Plus バンドルを発表
4. 2023/04/19 WSP による Amazon WorkSpaces Web Access が AWS GovCloud (米国西部) リージョンで利用可能に
5. 2023/05/03 AWS が AWS GovCloud (米国) リージョンでの Amazon WorkSpaces Core リリースを発表
6. 2023/05/11 AWS Service Management Connector が Terraform によるプロビジョニングをサポートするようになりました
7. 2023/05/30 Amazon WorkSpaces での NICE DCV 拡張 SDK のサポートを開始
8. 2023/08/01 Microsoft 365 Apps for enterprise が Amazon WorkSpaces サービスで利用可能に
9. 2023/08/24 Amazon WorkSpaces において Ubuntu 20.04 と 22.04 をサポートするバージョンを備えた新しい Linux クライアントを発表
10. 2023/10/05 Amazon WorkSpaces サービスが Microsoft の生産性向上アプリの提供を拡大
11. 2023/10/06 AWS WorkSpaces で AWS コンソールでのバンドル選択のガイダンスを提供開始
12. 2023/10/19 Amazon WorkSpaces が Ubuntu デスクトップ向けの Graphics G4dn バンドルを導入
13. 2023/10/19 Amazon WorkSpaces が Windows Server 2022 バンドルのサポートを開始
14. 2023/11/14 Amazon WorkSpaces がセルフサービスの診断ログアップロードを導入
15. 2023/11/16 AWS Managed Microsoft AD に One Identity の Active Roles に対するサポートを追加
16. 2023/11/26 Amazon WorkSpaces マルチリージョンレジリエンス、一方向のデータレプリケーションをリリース
17. 2023/11/26 Amazon WorkSpaces Thin Client が一般公開されました
18. 2023/11/30 Amazon SageMaker Studio、JupyterLab で高速なフルマネージドノートブックの提供を開始
その中でもやはり、Windows10、Windows11、Microsoft Office 2019、Microsoft 365あたりのアップデートが豊富で、これまで手が届かなかったというか、AmazonとMicrosoftの距離が縮まったような感触があるアップデートが今年は多くありました。
そして、re:Invent 期間中に、Amazon WorkSpaces の大型アップデートがありました。
待っていたVDI界の黒船襲来-Amazon WorkSpaces Thin Client
- 2023年11月27日、AWS は Amazon WorkSpaces Thin Client の一般提供を発表しました。これは、組織が仮想デスクトップ全体のコストを削減し、セキュリティ体制を強化し、エンドユーザーへのデプロイを簡素化するのに役立つ低コストのエンドユーザーデバイスです。
- エンドユーザーは、デバイス上のガイド付きデプロイメントエクスペリエンスを使用して数分で WorkSpaces Thin Client をセットアップし、ネットワークと周辺機器を接続し、Amazon WorkSpaces、Amazon WorkSpaces Web、Amazon AppStream 2.0 などの仮想デスクトップにログインできます。また、WorkSpaces Thin Client を使用すると、ファイルやアプリケーションのアップロードやダウンロードができなくなり、セキュリティチップを使用してデバイスの信頼を確立できるため、IT 組織のセキュリティ強化にも役立ちます。
- WorkSpaces Thin Client サービスを使用すると、IT 管理者はインベントリの全体像を把握でき、リモートでシンクライアントのリセット、パッチ適用、アクセス制御を行うことができます。
- WorkSpaces Thin Client サービスは、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (ムンバイ)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト、アイルランド、ロンドン) の AWS リージョンの７つのリージョンでご利用いただけます。
- デバイスは、米国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインで Amazon Business で購入できます。購入可能になる正確な日付は国によって異なります。詳細については、お住まいの地域の Amazon Business ウェブサイトをご覧ください。
また、Jeff Barrさんもブログに Amazon WorkSpaces Thin Client の事を取り上げていました。
特徴としては、通常のAmazon WorkSpaces と異なり、Amazon WorkSpaces Thin Client は端末まるごと完全に分離したシンクライアント端末となるため、ローカルにデータは所持せず、データの持ち出しも防ぐことが出来て、セキュリティ的にもADのポリシー任せでは無く、ガバナンスを効かせ、利用ユーザの管理統制を容易に取ることが出来ます。
悔しいです！
まさか、、、そんな馬鹿な、、、
re:Invent 2023 期間中にワークショップが開催されて、参加した人たち向けに
「Amazon WorkSpaces Thin Client」 のデバイス($195=¥29,250相当)が配られていたようです。
持っている人、めっちゃ羨ましいです！日本ではまだ未発売デバイスとの事で、触るには輸入するしか無いようでした。また、現在品切れなので、入荷したら買おうと思います。
まとめと今後について
自分自身はまだAmazon WorkSpaces ThinClient を所有しておらず、ウェブの情報でしかまだ情報のキャッチアップが出来ていないのですが、現地のワークショップに参加された方が複数名いらっしゃるとお聞きしているので、年内のreCapイベントなどで是非触らせていただければ幸いです！
また、品切れが解除されて、輸入が出来るようになる、もしくは日本でも発売されたらすぐにでも買って勉強したいと思います。
最後に
本記事は以上となります。少しでも皆様の参考になれば幸いです。
また、今後、AWSで好きなサービスは「Amazon WorkSpaces」ですと言ってくれる人、待ってます！！
