こんにちは、AWS チームの尾谷です。
先週、2023年9月19日〜9月20日 (現地時間) にアメリカはシアトルで開催された AWS Ambassador Global Summit & Partner Discovery Days 2023 に、フォージビジョンより山口と尾谷の2名で参加し、一昨日、日本に戻ってきました。
NDA の関係で公開できる写真はあまりないのですが、Amazon Sphere は公開 OK とのことでしたので、トップ画像として利用させていただきました。
また具体的な内容に関しても re:Invent や、re:Inforce、Summit のようなパブリックイベントと異なり記載できる内容が少ないのですが、世界中の Ambassador に認定された兵 (つわもの) たちが集合したイベントだけあり、どのセッションも聞き逃せない濃密な 2 日間でした。
本ブログでは、AWS Ambassador Global Summit 2023 に参加して感じたことを主観的にまとめておきたいと思います。
AWS のサービスを一緒に盛り上げていく
AWS Ambassador Global Summit & Partner Discovery Days 2023 は招待制のプライベートイベントです。
参加資格は、AWS Partner Network に参加しているパートナー企業で、且つ、要件を満たした一部の方のみが招待されます。
僕は今年の 4 月に AWS Ambassadors され参加権を得たため、今回は初めての参加となりました。
初めて参加した印象としては、NDA を含むコンテンツが多く、スライドの写真撮影なども禁止で、アウトプットしづらいイベントだと感じました。
一方で、プライベートイベントだからこそ、AWS の各サービスをプロフェッショナルレベルで熟知したエンジニアの方々と、AWS の社員がオフラインで意見交換ができるわけで、AWS のサービスを中の人とパートナーが一緒に盛り上げていく感覚を味わえる、非常に有意義なイベントでした。
アジェンダのみ以下サイトにて公開されていますので、紹介させていただきます。
https://partnerdiscoverydays.splashthat.com/
主なコンテンツ
具体的な内容は記載できませんが、概要だけ記載しておきます。
- 製品説明
- APN パートナーが利用するシステムの説明
- ロードマップや仕様変更
- パネルディスカッション
- EQ (Emotional Intelligence Quotient) と、IQ (Intelligence Quotient) を題材としたメンタルに関するセッション
- LT 大会
特にパネルディスカッションは、参加者からの質問に AWS 社員が答えるセッションもあり、日本のイベントだったら予め除外されそうな過激な質問に対しても正々堂々と回答をして、案の定ヒートアップするような場面もありました。
パートナーからの意見を AWS に直接伝えることができる貴重なイベント
よくあるパブリックのイベントと異なり、AWS Ambassador Global Summit は登壇者が視聴者に質問を投げかけることが多く、それに対して、視聴しているエンジニアの方々もリアクションしたり、質問をしたり、時には意見をすることもあってと、双方向のセッションが多いと感じました。セッションを聞きながら、途中、僕は町内会や、マンションの理事会で感じた感覚を思い出しました。
とはいえ全てが英語のため、ネイティブで話すスピードが速い方や、1枚の写真だけを投影してひたすら話し続けるようなセッションは理解が追いつかないケースが多く、視聴者側も、日本人 Ambassador が質問するケースはほとんどありませんでした。
英語を「読み書きできる」から「話せる」に成長したい
ここから少し個人的な話になりますが、英語が話せないのが大きな壁だと感じています。
特にグローバルイベントに参加する機会が増えれば増えるほど、この壁を越える重要性の高さを痛感します。
今年の re:Inforce 2023 では AWS Community Builders のレセプションパーティに参加し、香港在住のエンジニアの方や、ドイツのエンジニアの方と同席させていただいたのですが、あまり会話が通じず、一緒にいた日本人のエンジニアの方に仲介いただきながら、なんとかコミュニケーションを取りました。
また、僕は今年 4 月から、Orca Security の担当として Slack やメールのほとんどを英語でやりとりをし、英語のドキュメントを読み込んで英語の UI で検証を続けながらブログでアウトプットを続けていますが、Orca エンジニアと口頭で打ち合わせが必要になった際には一人で対応ができず、英語に強いメンバーに支援してもらっています。
Google 翻訳や、ポケトークなどの便利なガジェットが登場してしばらく経ちますが、会話レベルの言葉の壁を自然に乗り越えるソリューションは、まだまだ発展途上だと感じます。
英語を話すのに必要なのは踏み出す勇気
ここ数年、英語を扱う機会が増えましたが、いつまでも喋れないのは、自分の英語に対する姿勢に問題があったと感じています。
妻は留学経験があり、日常会話であれば英語で会話ができるため、家族旅行で海外に行くと僕は英語を発することなく隣で聞いているだけでした。
会社で海外に行っても、英語堪能な上司や同僚が話しているのを聞いていることが多く、主体的に話すことはありませんでした。
先日、目黒で開催された AWS re:Inforce 2023 re:Cap イベントの LT で上野さんが
「英語は相手から話されるのを受けて応対するよりも、自分から話しかけた方が難易度が格段に低い。」
といった話をされていて、今回は実践しようと心に決めていました。
Ambassador Global Summit のセッション中に喋るのはなかなかハードルが高く実現しませんでしたが、打ち上げで韓国人の Ambassador たちと一緒にボーリングをした際になるべく話しかけるように心がけました。
韓国ではあまりボーリングをしなのか?とか、ビリアードはやるのか?とか、excellent は韓国語でなんと言うのか?など、相手もネイティブでなく、会場の騒音もあってスムーズな会話には程遠いコミュニケーションではありましたが、翌日、LinkedIn で写真を送ったら、以下のようなコメントを返信いただきました。
I was encouraged by your words Thank you!
成功体験は大事ですね!
12 月には AWS re:Invent 2023 もありますし、なるべく自分から英語で発言する機会を増やしていこうと思います。
まとめ
長々と記載しましたが、総じて素晴らしい体験ができました。
今回の Global Summit で、他のパートナーさんの生の声をお聞きし、弊社と同じような課題や悩みを抱えていらっしゃるケースがあり、共感できました。
一方で、フォージビジョンはアプリケーション開発をコアコンピタンスとして数々のプロジェクトを完遂してきた実績があるものの、他社さんのように何かのカテゴリーに尖った特徴がないのが正直なところです。今回、 AWS コンピテンシープログラム の取得や、AWS サービスデリバリープログラム 取得に向けた準備に関して、パートナーさんとの会話の中で多くの情報を得ることができましたので、今後のビジネス展開に活かしたいと考えています。
参加できてよかったです。
連れて行ってくださった上長に感謝、APN の活動に協力的な会社に感謝、不在中の業務を支えてくれた同僚に感謝、快く送り出してくれた妻や家族にも感謝しています。
以上です。
ありがとうございました。