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JAWS-UG千葉支部でAWS初心者向けオンラインハンズオン講師をしてきました

こんにちわ、クラウドインテグレーション事業部の山口です。
先日の5/15(金)にJAWS-UG千葉支部で、初心者向けオンラインハンズオンが開催され、講師を担当してきました。
全体を通してAWSに関するオンラインハンズオンを行う時のポイントを学べたので共有します。

事前準備
  • QAを受け付けられる場所を用意する
    • 今回はJAWS-UG初心者支部の織田さんが初心者支部のオンラインハンズオンで使ったQAシートがあったので使わせてもらいました
      • 質問に対して担当者名の記載、質問への再確認など追記できるシートになっているので便利です
  • ドライランを行う
    • 一度、運営側でハンズオン内容を通しで実行する、ドライランを実施した方が良いです。AWSのマネージメントコンソールを使っている場合は、デザイン変更などが入っていないか、参加者の方が詰まりやすいポイントはどこか、など洗い出ししておくことも重要です。
  • ハンズオンで必要な作業時間を測定する
    • オンラインハンズオン全体の時間、各工程の時間など計測することで、「では、20分ほど時間を取りたいと思います」など目安を参加者の方に伝えることが可能で。
  • チューターを決めておく
    • チューターは、参加者の方をフォローする担当のことです。40名のオンラインハンズオンでは4〜6名のチューターがいると安心です。(少し余る程度のほうが質問が重なったときに対応できる)
  • ペースメーカを決めておく
    • 可能であれば一緒にハンズオンを行うペースメーカーがいると良いでしょう。「私はいま〜〜〜まで進んでいます」など進行状況を話しながらハンズオンを進めると、自分が遅いのか、早いのか、参加者の方も判断できると思います。
  • [追記] ペースメーカーと講師は別の担当者が行っています。講師は説明や参加者フォローに集中した方が良いという考えです。
開催中にやってみたこと
  • しつこいくらい質問が無いか参加者に質問を促す
    • 参加者の方に持ち帰ってもらいたいのは「上手くできた!」「他のハンズオンもやってみたい」「またこのコミュニティに参加したい」というポジティブな感想です。
    • 持ち帰ってもらいたくない印象は「よく分からなくて上手くできなかった」、「楽しくない」、「もういいかな」というネガティブなものです。
    • 「よく分からなくて上手くできなかった」を限りなくなくすことを目的として
      • 時間があれば「質問はないですか」「質問が気軽にしてくださいね」と質問を促す
      • また、質問をもらったときに「質問ありがとうございます」「チューターの仕事ができましたね!やった」など質問をもらえて嬉しいということを伝える
    • を意識して行っていました
  • ペースメーカーの人は、画面共有しながら作業をしてもらう
    • 目的は以下のとおりですが、狙い通りな点もあり、やってみてよかったです。
      • リアルにどの程度の時間をかけて作業が進んでいるのか見てもらうこと
      • 「動く手順」として、詰まりやすいところなどを説明しながら進められること
  • なぜこの手順が必要になるのか理由を説明しながら進める
    • 作業の背景や本番利用時のポイントなどを話しながら、手順書通りにただ進める人にならないように情報を伝えていました
    • 「他のハンズオンもやってみたい」「またこのコミュニティに参加したい」ということに繋がるように意識した結果です
反省点と今後の改善
  • ハンズオンの作業時間にもっと余裕をもった時間設定が必要だった
    • 経験者が考える余裕ある時間より、実際にはもっと時間が必要
  • 消化不良より、消化し切って、少し足りないくらいが時間配分としては良いのかも知れない
    • 終わっていない方に続きを各自で…とするよりは少し物足りなくても全員が終わるくらいのボリュームが良いのかも知れない
      • 自分たちが思うよりも、結構ボリュームは絞った方が良さそう
  • 作ることも大事だが、サービス、用語を理解してもらうことも大事
    • 「作ることを目的とするのではなく、一つ一つのサービス、用語を詳しく説明して欲しい」という声もあった
良かったこと

「(JAWS-UG千葉支部の活動を)応援しています」、「今後もオンライン勉強会やってください!」、「企画、運営、ありがとうございました」、「とても勉強になりました」などの声を頂けました。
私は、千葉に住んでいて、AWSを通して千葉のエンジニア仲間に貢献すること、そして千葉のAWS仲間を作り、千葉を元気にしてきたいという想いでJAWS-UG千葉支部の活動に参加しているため、賛同してくれる声が多く貰えて開催して良かったです。

さいごに
  • JAWS-UGは No Sell, No Job です。自社のサービスや自社の宣伝などを行うことはコミュニティルールとして禁止されています。
  • したがってボランティアでの開催が大前提となります。私もボランティアでJAWS-UGの運営に関わっています。
  • 商業的なオンラインハンズオンイベントの振り返りではありませんのでご注意ください。

    この記事をご覧いただいたJAWS-UGの方がいましたら、オンラインハンズオンを開催する際の参考になれば嬉しいです。