こんにちは!VR事業部の長谷川(id:waffle_maker)です。
今回は、Meta XR UPM パッケージの変更点や使い方について紹介します。
※アイキャッチ画像は、ChatGPT-4で生成しました。
はじめに
従来、UnityでMeta Quest向けのコンテンツを開発する際にOculus Integrationが使用されてきました。
しかし、2023年10月にOculus Integrationが非推奨(Deprecated)となり、翌11月にはMeta XR UPM パッケージが公開されました。
本記事は、Meta XR UPM パッケージを実際に使いながら、Oculus Integrationからの変更点や使い方について確認します。
本記事で扱わないこと
- Meta XR Utilities SDKについて
- Meta XR UPM パッケージが公開された経緯について
参考)Unityのための重要なMeta XR SDKリリースアップデート - バージョン57からバージョン59の差分について
参考)Meta Questリリースノート
バージョン情報など
各種バージョン情報は以下の通りです。
Unityプロジェクトの準備
前準備として、以下の手順でUnityプロジェクトを作成しました。
- Unityプロジェクトを新規作成
- Project SettingsウィンドウのXR Plugin Managementを選択
- Install XR Plugin Managementをクリック
- Oculusをチェック
Unityプロジェクトへの追加
パブリッシャーページを確認すると、アセットが15個も追加されていました!
Meta XR UPM パッケージはAssetsフォルダの容量を圧迫しませんし、本記事では全部入りのMeta XR All-in-One SDKを選択しました。
(15回もAdd to My Assetsするのは骨が折れますし)
Add to My Assets、Open in Unityの順にクリックして、Package Managerウィンドウを開きます。
Package Managerウィンドウで比較
以下のように、表示されるボタンに違いがあるようです。
- Oculus Integration:Download&Importボタン
- Meta XR UPM パッケージ:Installボタン
Projectウィンドウで比較
以下のように、主なファイルが追加されるフォルダに違いがあるようです。
- Oculus Integration:Assetsフォルダ
- Meta XR UPM パッケージ:Packagesフォルダ
プレハブの追加方法は?
頻繁に使用するであろうOVRCameraRigは、以下のパスにあります。
今まで通り、SceneビューやHierarchyウィンドウに、ドラッグ&ドロップして追加できます。
【注意】ファイル名で検索する際のフォルダ
ProjectウィンドウでPackages以下のファイルを検索する際に、
Search: In Packages または Search: Allを選択して、Packagesフォルダも検索対象にする必要があります。
【注意】同名のプレハブが存在する
OVRCameraRigは以下の2つが存在しているようです。
- Packages/com.meta.xr.sdk.core/Prefabs/OVRCameraRig.prefab
通常のファイル - Packages/com.meta.xr.sdk.core/Editor/BuildingBlocks/BlockData/CameraRig/Prefabs/OVRCameraRig.prefab
ビルディングブロック用のファイル
Projectウィンドウ下部に選択したファイルのパスが表示されるため、Prefabsフォルダ以下のものを使用しましょう。
サンプルどこ行った?
従来Oculus Integrationに含まれていたSampleFrameworkですが、Meta XR All-in-One SDKには含まれていないようです。
Package ManagerのSamplesタブ
Package Managerウィンドウで各アセットのSamplesタブにサンプルがありました。
ただし、Meta XR All-in-One SDKにはSamplesタブが存在しないため、個々のアセットを確認する必要があります。
Unity-StarterSamples GitHubリポジトリ
Unity StarterSamplesによると、GitHubリポジトリにサンプルがあり、ファイルの構成を見るとこちらがSampleFrameworkの後継と考えられます。
なお、新機能(Passthrough、Scene、Spatial Anchorsなど)のサンプルシーンも含まれています。
まとめ
Oculus Integrationでの開発に慣れている方は、以下の2つを見ておけば違和感なく移行できるかと思います。
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