こんにちは、ソリューション技術部の中島です。
SXSW4日目のレポートということで、前回(SXSW Interactive 参加レポート (3/11))は緩い内容だったので、今回は真面目な内容でいきたいと思います。
毎日昼間から飲んでるわけじゃないんだぞ、ってことをわかってもらえればと。
参加イベントレポート
3/10のレポートにもあるように、SXSWでも様々なセッションが開催されています。
私が参加したセッションを3/13に限定せずに紹介します。
ちなみに、私の主な仕事はマネジメントと設計で、今は特に組織・チームの改革を個人的なテーマにしているので、どのイベントもそういう観点から見ています。
技術的なところについてはあまり触れませんのでご了承ください。
SXSW Accelerator: Payment and Fintech Tehonologies
SXSW Accelerator Pitch Event のひとつで、Payment と Fintech がテーマ。
そもそもピッチイベントというものを知らなかったので参加してからどういうイベントなのか気付く
という行き当たりばったり感でした。
社内で取り組み始めた、Anvilという取り組みがあり、そこで「何か新しいことを始めよう」ということを始めているので、このイベントはそういう意味で参考になりました。
Lessons in innovation from Silicon Valley Elite
人気のセッションのようで、開始10分前に行ったら長蛇の列。
これは入れないかな、と思いましたがなんとかギリギリで入れました。
内容は、「リーダーに必要な5つの要素」について、AmazonとGoogleでの勤務経験のあるSpeakerが説明。
- Be fearless: 大胆不敵であれ
- Be humble: 控えめ
- Be an influencer: (多大な)影響を与える者であれ
- Be curious: 好奇心旺盛であれ
- Be balanced: 公平であれ
という5つのポイントを実例をもとに説明。
ただ、かなり早口でかつ、割と本筋から逸れた話もしていたため、英語力の乏しい私にはついていくことが出来ず、内容はあまり聞き取れませんでした。
fearless や curious は自分にとって特に不足している部分だと感じました。
説明の中で、If at all possible, say "Yes"!という一文が出てきましたが、この言葉は特に印象に残ってます。
Virtual Culture: The Way We Work Doesn't Work Anymore
セッションのタイトルと概要を読んで興味があったので参加してみましたが、著者自身による本の紹介でした。
コンベンションセンターの2階では書籍の販売もしていて、様々な著者のサイン会も実施しているようです。
公式アプリのイベント情報でBook Readingというカテゴリーになっているものはおそらく同様のイベントだと思いますので、本に興味のない方は注意。
とはいえ、個人的には興味のある分野の話なので、紹介された本を読んでみようかという気になりました。
- MAKE WORK WORK FOR ME
というメッセージが著者の言いたいこと。
様々な働き方ができるツールも揃ってきており、それらをうまく活用して、プライベートを仕事のために犠牲にしないようにしていくことを考える必要があると改めて考えさせられました。
Collective Tech Experiences & the Future of Teams
SpeakerはCISCOコラボレーションプロダクトのデザインのVP。
プロダクトの紹介でしたが、そのデザイン思想を共有していて参考になりました。
- Focus: Embarrassingly simple: あきれるほどシンプルに
- Holistic: Greater than the sum of its parts: 単なる部分の足し合わせより素晴らしく
- Inspired: Let humans be humans: 人を人でいさせる
デザインはシンプル、機能同士の掛け合わせで新たな価値を提供する、そして人が人らしくコラボレーションできるようにする
という思想でプロダクトを開発したとのことでした。
紹介していたプロダクトは、会議のときに使うホワイトボードを電子化したようなツール。
人と人の繋がりを大事にし、見た目はホワイトボードとほぼ変わらないシンプルさ、そこに情報の蓄積や一元管理、共有という機能を持たせるという方向性は参考になる部分が多かったです。
Internet Stories at Ignite® SXSW
スライドは1枚15秒で自動で進み、トータル20枚で5分というルールの中で決まったテーマに沿って10名のSpeakerが話をするというセッション。
Internet Stories の他に Intelligent Future / Impact & Work / By Design の3種類があったが、時間の都合でInternet Storiesのみ聞いてきました。
Speakerのペースで話すのではなく、スライドのペースに合わせて話さなければならないというスタイルはなかなか面白いと思いました。
自分の説明を如何にシンプルにまとめるか、無駄をそぎ落とす練習になりそうなので、自分でもやってみるつもりです。(日本語で)
Pitch & Touch: Weird Startups from U of Tokyo
東京大学関連の9つのスタートアップが自分たちのプロダクトをプレゼンするセッション。
個人的に英語の勉強を始めたところでもあり、日本人が英語でプレゼンをする、というのがどんな感じなのか気になっていたのですが、このセッションで最も感動したのは、英語がそんなに上手くなくても、自信を持って堂々と話すという姿勢。
細かいことは気にせず、言いたいことを言えばいいんだ、ということを気付かせてくれたセッションです。
9つのうちのひとつ、Ninja Drone。Trade Showで各プロダクトが観られます。
まとめ
SXSWではイベントがとても多く、ジャンルも様々なので、事前準備は重要だと気付きました。
時間と場所をしっかり確認して導線を整理しておき、当日は混雑具合もチェックしつつ、早めの行動が重要です。
様々な分野で多くのセッションがあるため、自分の興味のある分野だけで固めても良いし、自分の仕事と全く関係のないものを見に行っても新たな発見があるかもしれません。
オースティンの街をあちらこちら歩くのも楽しいものですよ。