こんにちは、こんばんわ!クラウドインテグレーション事業部の魚介系エンジニア松尾です。
今回の記事は先日シアトルで開催された「2024 AWS Ambassador Global Summit」に新米 Ambassador として参加させていただいた際の参加レポートとなります。
次回以降参加を検討されている方の参考になれれば幸いです!!
セッションの内容は全て NDA のもと全て非公開となるため記載ができませんが、現地での日々の過ごし方や参加者を退屈させないメインセッション以外の催しもありましたので、ご紹介させていただきます。
最後までお読みいただければ幸いです!
そもそも AWS Ambassador って?
こちらの記事をお読みの方で AWS Ambassador をご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に説明させていただきます。
ポイントとしては・・・
- AWS パートナー企業(Advanced Tier 以上)から選出される Japan AWS Top Engineers の上位認定と位置付けた Global の個⼈認定プログラム
- AWS のプロフェッショナルとしてビジネスとコミュニティの両面で大きな貢献をしている
- パブリックなアウトプットを継続的に行っており、社内外置ける「Thought Leader」として認められている
というところになります。
さらに上記のポイントに加え、現在1社3名までかつ、Japan AWS Top Engineers のように自己応募ができない認定となります。
詳しく各社の担当 AWS Partner SA にまずはお話を伺っていただければと思います。
2024 AWS Ambassador Global Summit の概要
AWS Ambassador Global Summit は Summit とあるように世界の AWS Ambassador が一堂に会する Global イベントとなります。
今年のメイン会場はアメリカのシアトルにある Amazon Campus「The Summit」ビルで、期間としては9/24~9/26にかけて開催されました。
グローバル(全体)での参加者は100名弱(全 Ambassador 319名中)で、日本人参加者は3割以上の40名程度参加していました。
旅費は自己負担である中でのこの参加率を踏まえると、日本のマーケットにおける AWS の重要性が伺えます。
イベントの全体的な内容としては・・・
- 他の AWS Ambassadorsと交流し、業界のリーダーから学ぶ APN の将来を形作るための年次で行われる限定招待イベント
- 全てのセッションが非公開(公開禁止)で、AWS のトップエグゼクティブ、AWS および AWS パートナー組織のリーダー、サービスチームメンバー、スペシャリストによるセッションが組まれている
- コミュニティの成果とトップパフォーマーを称えるイベントでもある
- セッションは今後の AWS のビジョン、戦略、サービス機能、計画、ロードマップに関する内容で、パートナーの声を直接収集する目的もある
となり、Ambassadors は特別な招待者として、至れり尽くせりな内容となっております。
このイベントに参加できること自体が AWS Ambassador になったことで得る最大のベネフィットであると仰る方もいるほどですので、AWS Ambassador に認定されたら是非一度は参加をご検討されてはいかがでしょうか?
イベント参加まで
AWS Ambassador に認定を受けると、 Ambassadors 用の Slack チャンネルに招待され AWS Partner SA より本イベントの案内をいただくことができます。
旅費は自己負担(私は会社から快く出していただけましたが…)ではありますが、希望者は全員参加可能です。
イベントフォームより申込完了後は定期的なイベント情報の通知を確認しつつ当日を待つ形になります。
なお、その間に日本人参加者向けの Slack チャンネルに招待されますので、そちらを定期的にチェックを行っておくと先輩 Ambassadors から情報のアップデートの共有が頻繁に行われるため、見落とし対策に非常にお勧めです。
ちなみに今年はイベント Day2 の最後に AWS よりいくつかのアクティビティが準備されており、参加希望者はそのアクティビティの中から1つを選択して参加申し込みを行う必要がありました。
アクティビティの内容としては、レストランで食事などの懇親会のようなものから、脱出ゲーム(fox in a box)、ガラス細工(glass blowing)、料理教室、シアトルの地下探検(Underground Tour)などの体験型アクティビティなどがありました。
私は Underground Tour に参加させていただきましたが、そういった情報の共有も Slack で行われるため、定期的なチェックは必須です。
加えてこちらも希望者だけになりますが、イベント前日の9/23に以下添付の Amazon のオフィスの1つである「the spheres」へ特別に入場できる案内も Slack でありました。(こちらは例年実施されているそうです)
そちらに関しては飛行機の都合で入場時間に間に合わないため私は参加できませんでしたが、他の日本人参加者は多く参加されたようです。
the spheres への入場の後は日本人で食事会なども開かれていますので、そういった場にもご参加されたい場合は、Slack を確認しつつ他の先輩 Ambassador の方々と旅程を合わせると良いかと思います。(例年 the spheres 参加後はシアトル名物の蟹を皆さんで食べられているようです)
なお、イベントとは直接は無関係ですがアメリカの入国に必要なため、ESTA の申請は忘れずに行っておきましょう!
宿泊したホテルについて
ホテルはイベント会場近くにある level というホテルに宿泊しました。
例年多くの日本人の方がこちらに宿泊しているようで、今年も一定数いらっしゃいました。
予約は同僚(先輩 Ambassador)が行ったのですが、1人部屋を2つ予約するよりスイートルーム1部屋を2人で予約した方が安いということに気づいたらしく、そちらを予約してもらいました。
現地到着し実際の間取りを確認すると、ベッドルームが3部屋、トイレ・バスのセットが2部屋、ウォークインクローゼットが2部屋、リビングに大き目な机とソファー、ベランダにも椅子と机があり、おおよそ2人では広すぎるキャパシティの部屋で快適に過ごすことができました。(笑)
以下がホテルの写真です。
こちら宿泊先の予約をされる際のご参考になれば幸いです。
シアトルについて
私のアメリカの入国経験は re:Invent への参加目的でこれまで4回ほどありました。
ラスベガスはかなり乾燥していたため旅のオトモに「のどぬーる濡れマスク」を常備していましたが、シアトルは海に面しているからかさほど乾燥しておらず一度も使うことは無かったです。
また、街並みも日本でいうところの品川区のような雰囲気で、高い建物は多いものの、さほど窮屈さは感じず非常に過ごしやすかったです。
オフィスが立ち並ぶ場所でもあるからか街並みを落ち着いていて、個人的にはお気に入りの場所になりました!
※ラスベガスにしか行ったことが無い極端な旅行歴だからかもしれませんが・・・(笑)
宿泊先から撮った夜景も美しかったです!
1つ気を付けなければならない点は、シアトルは雨が多いというところです。
私の滞在期間中はたまたま天気の良い日が多かったものの、1日土砂降りだった日がありました。
そのため日本から折り畳み傘を一本持参しておくと良いと思います。
ちなみに、シアトル現地の方々は傘をささない習慣のようで、雨の日は衣服のフードを被ってしのぎ切るのがネイティブなスタイルのようです。
会場について
会場は前述の通り「The Summit」ビルで行われました。
イベント期間中は朝食・昼食や飲み物・軽食なども会場から無償提供され、私もありがたく利用させていただきました!
なお、アメリカの食事に慣れていない人は会場にインスタントの味噌汁を一袋握りしめていくことをお勧めします。(3日目とかだとかなり体に染みます(笑))
※最悪使わなかった味噌汁は Uber の運転手にあげると喜ばれたので、話のネタにも使ってください!(笑)
また、実際にセッションが行われた会場はいい写真が残っておらず実物がお見せできないのが残念ですが、100人弱が利用して少しだけまだ余裕がある程度のキャパシティがありました。
電源・WiFi は参加者全員が利用できる状態で非常にありがたかったです。
イベント開催前に日本の AWS Partner SA の方から伺ってはいたのですが、会場は非常に寒いです。(外より寒いです)
なので、初めて参加される方は必ず会場に上着を一枚持参しておいた方がよいかと思います。
全体的なセッションの内容
前述の通り全てが公開禁止のセッションとなるため少しかいつまんで説明すると、
- AWS Partner 関連のセッション
- いくつかのサービスの機能とロードマップの紹介
- AWS Ambassadors による Lightning Talk
- AWS のカルチャーや登壇者・コントリビューターとして心構え
- AWS Ambassadors 同士の交流会
というような形で、タイムテーブル的には半分程度が技術以外のセッションで組まれていました。
AWS が Ambassadors に対して求めたいメッセージとして、こういったセッションを準備いただいたのかもしれません。
セッションは全て英語で行われ、英語が得意でない私はどうなることかと思っていましたが、そこは文明の利器(VoicePing、Otter)に頼ることで問題無く内容を理解することができました。
なお、他の玄人の方々はさらに Amazon Bedrock を活用してほぼリアルタイムに要約、他のメンバーに共有まで行ってらっしゃいました。(自分も余裕がでてきたら・・・!)
また、毎日夕方から懇親会やアクティビティが準備されており、本イベントの主目的の一つが「AWS Ambassadors 同士の交流」であることを改めて再認識しました。
勝手な個人の見解ですが、今回のタイムテーブルと今後の AWS Ambassadors の認定レギュレーションを踏まえて、より幅広い貢献(コミュニティ運営、マーケティング、営業寄りの活動など)が評価されるように受け口を広げられたのかなという印象もありました。
個人的に、仕事ではマネージャー、プライベートでは JAWS-UG の支部運営やその他コミュニティに関わっている身として、Tech 以外の部分でも評価いただけるのは有難いところです。
AWS Ambassadors との交流
前述の通りセッションの一部として毎日懇親会・アクティビティが準備されており、交流もイベントの主目的となりますので、そちらもご紹介させていただきます。
Day1
Day1 の最終セッションでは Amazon の「Frontier」ビルで表彰も兼ねた Dinner 会が開催されました。
飲食可能な展望デッキや室内にはゲームの筐体、ボードゲームなどが準備されており、非常に遊び心のあるオフィスで羨ましい限りでした。
各国の AWS Ambassadors の中でトップコントリビューターの表彰が行われ、今年の Japan Top Ambassador として日立システムズの藤巻さんが表彰されておりました!
また、AWS Ambassador かつ資格全冠保持者(Certification All-Star Award 2024)に贈られるゴールドジャケットを私も入手することができ、ついに Golden Jacket Club に加入することができました!
Day2
昼食時に AWS のご厚意で初日に行けなかった the spheres へ案内いただきました。
私は今回初めての訪問です!
内装はジャングルをギュッと凝縮した植物園のような感じですが、普段はオフィスとして利用されているため、当然ながら各フロアにワークスペース、ランチスペースがありました。
そういった自然と建築の共存がほとんど違和感を感じない幻想的な場所でした・・・。
Day2 の最終セッションは前述の AWS に準備いただいたアクティビティ「Underground Tour」に参加させていただきました。
Underground Tour はシアトル地下の探検ということで、ガイドさんから移民者がどうやってシアトルの街を建設していったかという歴史の話をアメリカンジョーク(ブログ化できないような内容も(笑))交えながら楽しく地下を移動するツアーでした。
シアトルは結構急な坂が多い印象でしたが、このツアーに参加してその理由が分かりました。
気になられる方は是非ツアーに参加してみてください!
また、この日は日本の Partner SA のご厚意で日本人参加者の懇親会も行われました!
Day3
イベントを通した最後の懇親会では「Annual AWS Ambassador Bowl off!」ということで、毎年恒例のボーリング場の一部を貸し切った懇親会が開催されました。
ボーリングを楽しむほか、巨大ジェンガやビリヤード、アーケードゲームなど言葉はあまり分からなくとも海外 Ambassadors とグローバルな交流ができました!!
個人的にはパンチングマシーンで海外の猛者たちと白熱したバトルができて良かったです!
多くの日本人 Ambassadors もチャレンジしてました!!
一時は同僚が Today's Best を叩き出し、日本人の意地を見せましたが、ブラジルからいらっしゃったカルロスさんには最終的には及ばず・・・。
ちなみにカルロスさんのパンチシーンは撮れてなかったのですが、たまたま Underground Tour で撮影した写真に写ってました。(以下の黄色いマーカーの方です)
Some days
Day1、Day3の懇親会が終わった後はキャパが広いということで、私と同僚が宿泊した部屋で日本人の交流会を行い、普段のお仕事の話や BuilderCards のプレイで盛り上がっていました!
BuilderCards 参加者はメンバーが全員 Ambassadors という状況ですので、ビルド時には他 Ambassadors からのジャッジが厳しく、個人的にこれまでで一番厳しいルールの中での BuilderCards になりました。(BuilderCards 恐怖症になったかもしれません(笑))
こういった本編以外の懇親会や観光も毎日どこかでやっていたりしますが、こちらも Slack で共有があります確認は欠かさず行いましょう!
SWAG
毎年イベント参加者向けに SWAG が贈られているようで、今年も SWAG をいただくことができました!
AWS Ambassordors ロゴ入りの折り畳み式のボストンバッグ、パスポートケース、ドリンクホルダーという旅行に最適な SWAG でした!
AWS re:Invent も迫ったタイミングですので、非常に有難いです!!
初参加で感じたこと
私が本イベントに参加してみて感じたこと・得たことをお伝えしたいと思います。
- Ambassador に求められているのは技術だけでは無い
- AWS の文化、ソーシャルメディアの活用、心に響くプレゼンテーション方法など、Tech を深めるだけでなく発信力を高めることの必要性を強く感じました
- AWS の文化、ソーシャルメディアの活用、心に響くプレゼンテーション方法など、Tech を深めるだけでなく発信力を高めることの必要性を強く感じました
- 他の Ambassador との交流が活発
- 「交流」はイベントの目的の一つでもありますが、re:Invent などの大規模なイベントと比較すると参加者の結束力が固い感じがしました
- AWS Ambassadors の中にはパブリックな活動の主体が JAWS などのコミュニティではない方も多く、普段お会いできる機会の少ない方とも仲良くなれました
- 英語力さえあれば他の国の方とも積極的にコミュニケーションが取れる(英語は個人的な課題)
- ホスピタリティが高い
- 招待性のイベントということもあって AWS のサポートやアクティビティが充実していました(滞在中はほぼ困ることはない)
- 朝食~夕食だけでなく参加者が退屈しないようなイベントも準備されていました
簡単にまとめると以上のような形となりますが、やはり一番課題と感じたのは「英語力」です。
前述の通りセッションはツールを利用することでほぼ支障なく理解することができますが、イベントの主目的の一つである「AWS Ambassadorsと交流」という点でグローバルな AWS Ambassadors と交流するためには英語の必要性を改めて感じました。(これは常々思っていることではあるのですが・・・)
来年参加できるかは分かりませんが、次に参加した際に備えて海外の Ambassadors とも交流ができるように英語力を身に着けたいと思います。
さいごに
あまり内容を語れない部分も多かったですが、それを除いてもかなりボリュームのある内容となりました。。。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
本記事が来年本イベントに参加予定の方、または新たに AWS Ambassadors となられる方のご参考になれれば幸いです。
Ambassadors のレポート一覧
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