5月も後半に入って初夏の陽気になってきましたね。 暑さが苦手なシステム開発チームの中島です。
今回は社内で実施した "ボードゲームで学ぶプロジェクトマネジメント勉強会" のレポートです。
プロジェクトテーマパーク
今回使用したのは、ヌーラボ社のプロジェクトテーマパークというボードゲームです。
詳細はこちらのリンクを参照してください。
プロジェクトマネジメントを学べるボードゲーム「プロジェクト テーマパーク」
ヌーラボさんのプロダクトではBacklogやCacooを社内でも利用していて、今回はBacklogのメルマガで知ったプロジェクトテーマパークプレゼントキャンペーンに応募して当選した、という経緯でこのゲームを入手しました。(ヌーラボさんありがとうございます!)
GW突入前日、ついに届いた
4/26(金)についにボードゲームが届きました!
まずはチーム内でやってみる
届いた日に早速チームメンバーを誘ってプレイしてみました。
人数は3人と小規模でしたが、ルールブックを読みながら手探りでやって30分くらい、無事勝利条件を満たしてクリアできました。
メンバーの反応も上々、時間がなくてゲームのふりかえりができなかったけど、楽しいだけでなく、学びの視点で見つめ直すと色々気付きがありそうだな、という感触を得ました。
社内勉強会
弊社では隔週で有志による社内勉強会を開催しています。
GW明けの初回、5/15(水)にプロジェクトテーマパークをやってみました。
ゲームの目的と流れ
ゲームは、10月~3月の6か月間でテーマパークを作るという設定で、毎月アトラクションを建築するというもので、ゲームの流れとしては、
- 建築予定の見積もり
- 建築
- 月末処理
というステップを6回繰り返します。
各プレイヤーには「役割」カードが配られ、カードに書かれたルールに従います。
また、毎月「イベント」カードに記載された様々なイベントが発生します。
各プレイヤーは自分の手持ちの「やる気」カードに記載された数字と、自分が振ったサイコロの出目に応じて、様々なアトラクションを建築していきます。
プレイ風景
プレイヤー5名で、役割はそれぞれ "鉄人" / "マイペース" / "マネージャー" / "エース" / "愛されキャラ" 。これはなかなかいいメンツが揃ったんじゃないか?と内心感じていました。
実際にプレイしてみると、思いのほかうまく進まず。
初月から「仲違い」と幸先不安なスタート、2か月目は「錯綜する情報」、3か月目に「インフルエンザ」、4か月目に「遅めの台風」と悪いイベントが連続する状況。
しかし、そこはメンバーの慎重な見積もりと先を見据えた計画で何とか乗り越えていきました!
プレイ中の様子はこんな感じです。
"マネージャー" が "エース" にやる気カードを渡しているところ
"マイペース" はルール上あまりゲームに参加できず、気持ちが態度に出ています
リスケ(リリースを1か月後ろ倒し)もして最終月に「チームワーク」を発揮、最終的に勝利条件はクリア―。
残念ながら完全勝利はできませんでした。
学び
予定ではゲーム実施後、ふりかえりをして1回目の学びを活かし、2回目に完全勝利を目指そう、という流れを考えていたのですが、時間の都合でそこまでできず。
チームメンバーでプレイした際は30分程度で1ゲームが終わりましたが、勉強会では1時間くらいかかりました。
プレイヤーの人数(3名 vs 5名)やチームの性格(大胆 vs 慎重)によって所要時間は変動すると思います。
ただ、全体のふりかえりとして、ゲームを実施してみての感想を Fun / Done / Learn で表現してもらいました。
ファン・ダン・ラーン(FDL)ふりかえりボード - Qiita
FunとLearnに付箋が集中していますね。「楽しく」「学ぶ」という効果は期待できるように感じます。
写真だと付箋の文字が読めないので、以下に記載します。
- Fun
- 建築物を建てるか捨てるかを考えるのが楽しかった
- 人生ゲームの協力版みたいで面白い
- 楽しそうでした!
- 補足:見学のみの参加者から
- Done
- エースとマネージャーの連携が素晴らしい
- 補足:エースは建築効率の良い役割、マネージャーは他のメンバーを活かせる役割です
- エースとマネージャーの連携が素晴らしい
- Learn
- 確実なものは何もない
- 後になるほど焦りが進む
- イベントの出方に一喜一憂できる
- 補足:イベントカードという月単位の追加ルールが記載されたカードのことです
- 想定よりも悪い目が出がち
- 補足:サイコロの出目によって建築の成否が決まります
- 思ったよりも議論が進む
- 役割がやるべきことに大きな影響を与えることが分かった
- 補足:各参加者は役割カードというものを1枚引きます。役割ごとに追加ルールが存在します
- 役割がないとつまらないのは実社会と同じ
- 補足:マイペースという役割を引いたメンバーの感想
- ルールが難しかった
- 先を見据えることが大切だと感じた
- 全員のことを考えて動かなければならないことを感じた
- Fun × Learn
- 戦略性があって楽しかった
- Fun × Done
- 皆で完成させた達成感が味わえた
- Fun × Done × Learn
- その時その時の最適な選択があり、全員でそれを導き出すのが楽しかった
今回私はファシリテーターとして参加していたので、ゲームには参加しなかったのですが、外から見ていると、見積もりや建築のときによく話し合って進めていたのが印象的でした。
普段同じチームで働いているわけではないメンバーが集まっても、ゲームに勝利する、という共通のゴールに向かって各自が意見を出し合って解決を図るプロセスを学べる、というのがこのゲームの醍醐味のように感じています。
また、参加するメンバーによってチームの性格も異なるのが面白かったです。チームメンバーでプレイした際には見積もりもサクっと終えて、建築もサクっと進める感じでしたが、勉強会ではみんな慎重に見積もって、建築についても慎重に実施していました。
普段一緒に仕事をしているメンバー同士だと、お互いに相手のことがある程度わかっていたり、チーム内での役割も認識が揃っているため、チームメンバーでのプレイ時の方がサクサク進んだのではないか、と推測しています。
ゲーム上は、各月がターン制で切り替わるので、1か月にかける時間が5分でも15分でもルール上は問題ないですが、より実際の業務と同様の緊張感と焦燥感を持って進めるという意味で、各フェーズに時間制限を設けてみるなどしてみても面白いんじゃないかと思っています。
まとめ
プロジェクトマネジメントを学べるボードゲーム、と銘打たれたプロジェクトテーマパークですが、みんなでワイワイ楽しく遊べて、かつ学びも得ることができる非常によくできたゲームだと感じました。
お昼休みや業務後などに、ちょっと集まって遊んでみる、などもこれから実施していきたいと考えています。
慣れてきたらアレンジも加えつつ、楽しく学ぶ を深めていけると面白そうです。
プロジェクトテーマパークは現在入手困難な状況のようですので、もし体験してみたい方はtwitterID: @ KouN1847まで是非お声がけください。