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AWS が学べる3Dゲームを最速でレポート!

AWS が学べる3Dゲームが登場

こんにちは、CI部の遅れてきたルーキー八木です。

AWSをマイペースで学べるEラーニングサービス Skill builderをいつものように徘徊していたところ、サイトのトップページにクリックして欲しそうに佇んでいる新しいコースを発見しました。

その名もAWS CloudQuest!

CloudQuestTop
CloudQuestトップ画面

早速どんなものかググってみると、どうやらロールプレイングゲームを通じてAWSを学べるというコンセプトのコースのようです。コース受講は無料で、12個ある全てのミッションを完遂すると、Cloud Practitioner というAWS入門資格の無料受験パスがもらえるというオマケ付き。

早速やってみたので今回はそのレポートをしたいと思います。

ちなみにゲーム自体はまだ日本語に対応しておらず、コース内容は英語のみのようです。ただ、使われている英語はそこまで難しくないのと、基本的に字幕が表示されるので、そんなにハードルは高くなさそうです。

またPCには以下のような動作要件もあるので、やってみる場合は事前にご確認を。

OS: 64Bit (Windows, macOS and Linux) 空きストレージ: 1GB以上 ネットワーク: ブロードバンド (VPNは非推奨) グラフィック: 専用グラフィックスカードもしくは統合システム (Note: M1 シリーズ Mac は定期的なレンダリングで問題が発生するかもしれません) 解像度: 1600x900 以下 ブラウザ: Firefox, Microsoft Edge and Google Chrome browser (HTML 5, WebGL 1.0 or 2.0, WASM) 推奨: 3DグラフィックやCPU使用率が上がるアプリ は閉じる。

ゲームのストーリーは、ITスタッフの新しいメンバーとしてAWSを使って街の問題を解決する、というもの。 アバターの作成からスタートです。髪型、肌の色といった身体的特徴から、アクセサリーや服装まで色々設定できるので結構遊べます。戦場カメラマン風にしました。

CreateAvatar
アバター作成

自分の分身ができたら、いざ街に繰り出しましょう。街のマップで!マークがついているところが問題が起きている箇所です。

CityWholeMap
街全体図

フィールド画面に切り替わると、問題の解決を求めている街の住人が呼んでいるので、近づいて話しかけるとミッションがスタートします。 自分のゲーム体験は2Dで止まっているので、3Dマップはやたらと新鮮です。

3D City
3Dの街

住人との対話画面でお困りごとをヒアリングします。それに対する解決策(Solution)をAWSサービスを使って提供していくという流れです。Solutionといっても自分で0から考える訳ではなく、どのAWSサービスを使うかは勝手に会話の中で提示してくれるのでご安心を。このユースケースではこのAWSサービスを使うんだな、といった感じで学習を進めることができると思います。

ListeningToWhatPeopleSays
街の住人にヒアリング

提案するAWSサービスがわかったら、Solution Center(学習スペース)に移動して、Solutionに使うAWSサービスと提供するアーキテクチャの学習開始です。Solution Center での学習はLearn(学ぶ)Plan(計画する)Practice(練習する)DIY(自分でやってみる)の4つのステップがあります。

LearningStepAttheSolutionCenter.
ソリューションセンターでの学習の流れ

まずはLearnセクションでは、使用するAWSサービスの概要と構築するアーキテクチャについてじっくり学んでいきます。 お姉さんのキャラクターが順を追って丁寧に説明してくれます。この解説の出来が非常に秀逸でして、AWS初心者向けと謳われているだけあって、図やアニメーションをふんだんに使った説明になっており、めちゃくちゃわかりやすいです。初めて勉強したときにこれがあれば。。。。 左の再生ボタンをクリックすると音声動画でそのテーマに沿った詳しい解説動画が見れます。

LearnSection
Learnセクション

動画パートの音声は英語になりますが(Amazon Polly?)、巻き戻したり、再生スピードを変えたりできるので、英語が苦手でもなんとかなるレベルかと思います。少しAWSを分かっている人がやれば、ITの英単語の学習にもなりそうです。スクショはS3の説明セクションですが、結構深掘りして解説してくれます。初心者向けといいつつ、サービスの概要に止まらず、各機能もしっかりと理解できる感じです。

MovieGuidance
動画解説

全ての説明動画を見てAWSサービスと構築するアーキテクチャを把握したら、EXITで次のセクションに進みましょう。

次のPlanセクションでは構築するアーキテクチャの全体像を確認します。左にある目のアイコンをクリックすると、Practiceセクションで構築する練習用の構成、DIYの方では最終的にSolutionとして提供する構成がそれぞれハイライトされるので、それぞれ違いを把握しましょう。 先に進んでも「<<1 Learn」のところをクリックすればまた戻れるので、途中でわからなくなったら何度でも確認しましょう。

PlanSection
Planセクション

Practiceセクションでは、Planセクションで把握した構成の作成手順を実際の操作画面を見ながら確認していきます。

各画面の見方はこんな感じです。Lab filesでは、構築時に使用するサンプルファイルなどがダウンロードできるので、ローカルのPCに落としておいて、必要な時にAWSコンソールへアップロードして進めます。各ステップにおける細かい設定作業は全て画面スクショ付きで説明してくれるので、操作に迷うことは無さそうです。

PracticeSection
Practiceセクション

全ての作成手順を確認できたら、実際に作ってみましょう。左上のOpen AWS Consoleをクリックすると、別タブでAWSのマネジメントコンソールが起動されるので、ここで手順に沿って自分でやってみます。(個人差があるかもしれませんが、起動まで2~3分かかりました)

StartManagementConsole
AWSのマネジメントコンソール起動

マネジメントコンソールが開いたらバージニア北部リージョンになっていることを確認しましょう。

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リージョン確認

このAWSアカウントはCloudQuestをPlay中に限って無料で使える環境で、学習にあたって自分のAWSアカウントを準備する必要はなさそうです。 注意点としては、アカウントの使用制限時間があるみたいで、一度起動すると、カウントダウンが始まります。とはいえ、使用可能な時間はたっぷりあるのでゆっくり進めても時間が足りなくなることは無さそうです。Practiceの説明画面を見ながら、一つずつ進めましょう。

Practiceセクションが終わったら、最後のDIYセクションです。ここでやることは、Planで確認したアーキテクチャを先ほどのAWSアカウントで自分で作成し、出来上がったAWSリソースの情報(エンドポイント、ID番号など)をValidateのところに入力すると、AWS側で正しくPlan通りのものが出来上がっているか検証してくれるという仕組みです。

Validation
Validate画面

VALIDATEボタンを押して、何かしら設定に間違えがあると、Validationが失敗します。

ValidationFailure
Validate失敗

正しくできていると、Success(成功)のメッセージがでます。

ValidationSuccess
Validate成功

ミッションを完遂すると、何やらポイントがもらえました。

MissionComplete
ミッション成功

感想

Cloud Practitioner 向けということで、もっとあっさりした内容かと思いきや結構踏み込んだ内容となっており、Solution Architect Associateの勉強でも十分役立つのではと思いました。特にAWSサービスの解説動画はかなり丁寧に作り込まれており、非常にわかりやすかったです。英語しか対応していないのがネックですが、前述のようにそこまで難しい英語は出てこないのと、ビジュアルを駆使した解説になっているので、なんとかなるのではないでしょうか。そして、ゲーム形式なので一つミッションをクリアすると達成感がありやっぱり楽しいです。ぜひ一度プレイしてみてください!